質屋のメリット・デメリットとは?質屋の仕組みをご紹介
2024.12.09 (月)
「急に現金が必要になった」「初めて質屋を利用するけど安全?」
質屋の利用を考えている方にとって、初めての経験は不安がつきものです。
質屋は、貴重な品物を担保にして現金を借りることができるお店です。この記事では、質屋の特徴やメリット・デメリット、利用方法、注意点について解説します。
質屋の仕組みを理解するのに、ぜひ参考にしてみてください。
質屋とは?
質屋では、お客様のお持ちになる品物を担保に一時的に融資を受けることができます。
このサービスは質預かり(質入れ)と呼ばれています。質預かり(質入れ)では品物の価値に見合った金額を借りることができ、お預かり期間内に元金の返済と質料(利息)を支払うことで品物がお手元に戻ります。
期間内に返済ができない場合、品物の所有権が質屋にうつることとなります。これを質流れと呼びます。
この場合、元金返済の必要はありませんし、督促もありません。しかし、期間内の返済が難しい場合、質料(利息)を頂ければ、期間を延長することができます。
質屋でできること・できないこと
質屋では、主に貴金属や宝石などのジュエリー、ブランドバッグ、時計、カメラ、楽器(店舗によって異なります)などを担保に現金をご融資しています。
しかし、担保なしでのご融資はできません。
また質預かり期間(通常3ヶ月間)を過ぎますと、質流れとなり、品物をお返しすることができなくなります。
以上をふまえた上で、目的に合わせて質屋をうまく利用しましょう。
質屋の「質入れ」を利用するメリット
質屋の「質入れ」を利用する主なメリットは以下の4つです。
①必要な資金を迅速に手に入れられる
②元金と利息を支払えば預けた品物が戻ってくる
③所有している品物を担保に、資金調達ができる
④返済が出来ない場合でも督促がない
それぞれ順番に解説します。
① 必要な資金を迅速に手に入れられる
質屋での「質預かり」を利用するメリットの1つ目は、迅速な資金調達ができることです。
質屋を利用することで、急な出費や資金が必要なときに、迅速に現金を手に入れることができます。
質屋では、持ち込んだ品物の価値を評価し、その場でご融資させて頂くため(高額の場合はお振込みとなる場合があります)、煩雑な手続きや長い審査を待つ必要がありません。
特に、急いで現金が必要な場合や、銀行の審査が間に合わない場合に、質屋は非常に頼りになるでしょう。
② 元金と利息を支払えば担保品が戻ってくる
質屋での「質預かり」を利用する2つ目のメリットは、元金と利息をお支払いいただくことで品物がお手元に戻るということです。
質預かり期間中に返済すれば、貴重な品物や思い出の品を手放さずに済みます。
質屋では、利息を支払えば預かり期間を延長できます。品物を手放すリスクを最小限に抑えることができます。
③ 所有している品物を担保にして資金調達ができる
質屋での「質入れ」を利用するメリットの3つ目は、所有している品物を担保に、急な資金が必要な場合でも迅速に資金を調達できる点です。
質屋では、主に宝石、貴金属、時計、ブランドバッグなどの品物を担保に質入れすることが可能です。(お店によって取扱品目は異なります)
質入れした品物は、質預かり期間内に元金と利息を支払えばお手元に戻ります。大切な品物を手放す必要がありません。
④ 返済ができない場合でも督促がない
質屋では期間内に返済ができない場合、質流れとなり担保となる品物の所有権が質屋にうつります。その場合、返済の必要がなく、もちろん督促もありません。
質屋の「質入れ」を利用するデメリット
質屋の「質入れ」を利用するデメリットは次の3つです。
①質流れとなった場合、品物は戻ってこない
②資金調達額は品物の評価額に依存する
③ 質入れ可能な品物はお店によって異なる
それぞれ順番に解説します。
① 質流れとなった場合、品物は戻ってこない
質屋の「質入れ」を利用するデメリットの1つ目は、質流れとなった場合です。
質屋で品物を質入れする場合、期日までに利息を支払わないと、質流れとなります。その場合、品物はお手元にもどりません。
そのため、大切な品物を質入れする際は、必ず返済の見込みがあることを確認する必要があります。
手放しても構わない品物であれば、買取も含めて検討してみるとよいでしょう。
② 資金調達額は品物の評価額に依存する
質屋の「質預かり(質入れ)」を利用するデメリットの2つ目は、融資額が品物の評価額に依存する点です。
質入れを利用する際の融資額は、質屋が査定した品物の価値によって決まります。
そのため、品物の評価以上の金額は融資できません。
③ 質入れ可能な品物はお店によって異なる
質屋の「質入れ」を利用するデメリットの3つ目は、質屋で質入れできる品物はお店によって違いがある点です。
質入れ可能な品物は、主に高級時計、バッグなどのブランド品、貴金属やジュエリー、カメラ、楽器など価値が明確で再販しやすいものが多いです。
そのため、自分が持っている品物が必ずしも質入れできるとは限らず、希望する金額を調達できない可能性があります。
ご利用になる質屋の取り扱い品目を事前に確認してから利用することが重要です。
質屋の「質入れ」をおすすめする人
次に質屋の「質入れ」をおすすめする人を解説します。
次に該当する人は、積極的に質入れを検討してみると良いでしょう。
・短期間で資金が必要な人
・品物を手放したくない人
・急な出費が必要になった人
以下に詳しく解説します。
短期間で資金が必要な人
質屋での「質入れ」は、短期間で資金が必要な人にとって最適な解決策です。
審査がなく、手続きが迅速なため、急に現金が必要な時にすぐに対応してくれます。
急な出費や給料日までの短期間に資金が必要な場合でも、質入れを利用すれば、すぐに現金を手に入れることができるでしょう。
時間がないときでも迅速に対応できるため、急な資金調達が必要な方におすすめです。
品物を手放したくない人
質屋の「質入れ」は、高価な品物を所有していて、それを売りたくない人にとって理想的な選択肢です。
例えば、家族の思い出が詰まった宝石や、将来、利用する予定のあるブランドバッグなど、大切な品物を手放すことなく資金を調達できます。
質入れを利用すれば、元金と質料の支払い後に品物をお返しできますので、再考の余地が生まれます。
質屋の「質入れ」をおすすめしない人
以下の方は「質入れ」をおすすめできません。
・質入れできる品物を持っていない人
質入れできる品物を持っていない人
質屋では品物を担保にその物に見合った金額をご融資しています。そのため、質入れできる品物を持っていないと「質預かり(質入れ)」を利用できません。
そのため、質入れに適した品物を持っていない場合は、他の資金調達方法を検討する必要があります。
まずは、品物がどの程度の金額で質入れできるかを、確認してみるとよいでしょう。
質屋の「質入れ」を利用する際の注意点
質屋の「質入れ」を利用する際の注意点は、次の3つが挙げられます。
- 利息と期限を確認する
- 質入れする品物の状態を綺麗に保つ
- 質屋選びは慎重に行う
それぞれ順番に解説します。
利息と期限を確認する
質屋を利用する際、利息と期限を確認することが重要です。
質入れした品物に対する利息は質屋ごとに異なります。期限が過ぎると品物をお返しできなくなります。
そのため、必ず契約前に詳細を確認してから利用することが重要です。
質入れする品物の状態を綺麗に保つ
質入れを行う前に、品物をクリーニングして綺麗にしておくとよいでしょう。
汚れが酷かったり傷が多い場合、品物の査定額は低くなってしまうことがあります。
質入れするご予定がある場合、なるべく傷をつけないように保管されておくことをお勧めいたします。
質屋選びは慎重に行う
質屋を選ぶ際には、慎重に選定する必要があります。
質屋ごとに対応や評価が異なるため、SNSやGoogleマップなどの口コミや評判をチェックすることも大切ですが、全国質屋協同組合や東京でしたら東京質屋協同組合など、組合に加入しているかどうかを基準に選ぶこともできます。
質屋の質入れに関するよくある質問
最後に、質屋の質入れに関するよくある質問を紹介します。
質屋と買取店の違いは何ですか?
質屋と買取店の違いは、取引の方法にあります。
質屋では品物を担保にお金を借りることができ、期限内に元金と質料(利息)を返済すれば品物がお手元に戻ります。
一方、買取店は品物を売却する場所で、売却後は品物を手放すことになります。
質屋に預けた品物はどのように保管されますか?
質屋が品物を保管する保管庫(質蔵)には各都道府県の公安委員会が/定めた防火、防犯、防湿に対する厳しい基準が設けられています。
この基準を満たさないと各都道府県の公安委員会から営業許可をとることができません。質入れされた品物はこのような蔵で管理されています。
質流れを防ぐためにはどうすればよいですか?
質流れを防ぐためには、期限内に利息を支払い、元金を返済する必要があります。
返済が難しい場合は、期限の延長を行うことが可能です。
質屋を利用する際に必要なものは?
質屋を利用する際には、次の2点が必要です。
- 身分証明書
- 担保にする品物
質屋に品物を預ける際には、身分証明書の提示が必要です。
運転免許証、パスポート(2020年2月3日発行以前のもの)、マイナンバーカードなどが有効な身分証明書です。
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